先日、Intelがもう一つの第10世代プロセッサーこと「Comet Lake」を発表しました!
第8世代と何が違う?
現在主に使用されている第8世代プロセッサーのモバイル版(ノートパソコンなどに搭載される)と比較して違う点は、主に以下の4点です。
- 対応メモリ – Uシリーズにおいて、”DDR4-2666″と”LPDDR4x-2933″をサポート。
- TDP(消費電力) – Uシリーズは最大15W(維持 or 引き下げ)、Yシリーズは最大7W(若干引き上げ)。
- Wi-Fi – Comet Lakeを含む第10世代プロセッサーでは、これからの5G時代に引けを取らない高速Wi-Fiこと「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」を標準サポート。
- USB – 現状最新のUSB 3.1 Gen 2(最大10Gbps)と比べて最大4倍の情報を伝達でき、映像信号も伝達できる(HDMIと同じ役目を行える)Thunderbolt 3(最大40Gbps)を標準サポート。
Wi-Fi 6とThunderbolt 3の標準サポートはありがたいですね!
CPU性能は最大16%性能が上昇したそうです。
型番&スペック

Uシリーズ最上位はついに6コア/12スレッドを実現!それもTDPは15Wのままでの達成は初です!
YシリーズはIce Lakeと同じくi5とi7で4コア/8スレッドを実現!TDPこそ7Wになりましたが、なかなかバランスは良さそうですね!
型番の命名規則については、この後のトピックにて説明します。
第10世代「Ice Lake」「Comet Lake」比較!!

簡単に言ってしまえば、”Ice Lake“はGPUとAIを重視したマイクロアーキテクチャ。”Comet Lake“はCPUを重視したマイクロアーキテクチャです。
まぁ”Ice Lake“はGPUを重視したといってもそこそこ使える(ある程度のゲームならFHDで30fpsくらいはいけるかな?)といった程度なので、ゲーミングノートは普通に”Comet Lake“(まだ発表されていない上位CPUも含め)+何らかのGPUという形になるでしょう。
“Ice Lake“は軽いゲームや簡単な動画等の編集、”Comet Lake“はGoogle Chrome等のブラウザやMicrosoft Office等のビジネスソフトに向いています。
では、大きな違いを簡単に解説します。
- 製造プロセス – Ice Lakeは10nm、Comet Lakeは14nm(14nm++)となっています。基本的にはプロセスは小さい方が高性能省電力です。
- TDP(消費電力) – Ice LakeはYシリーズが9W、Uシリーズが15/28W。Comet LakeはYシリーズが7W、Uシリーズが15WとIce Lakeより省電力となっています。
- CPUコア数 – Ice Lakeは最大4コア/8スレッド、Comet Lakeは最大6コア/12スレッドです。コア数が多いほど性能は高いが、4~6コアくらいまでしか使えないソフトも多い。
- CPU周波数 – Ice Lakeは最大4.1GHz、Comet Lakeは最大4.9GHz。同じ世代間であれば、周波数が高いほど高性能。
- CPUキャッシュ – Ice Lakeは最大8MB、Comet Lakeは最大12MBとなっています。キャッシュは非常に高速なメモリです。(Comer Lakeの6コア/12スレッドの最上位のみが12MBなので順当ですね。)
- GPUのEU数 – Ice Lakeは最大64、Comet Lakeは最大24となっています。単純計算ではありませんが、数は多いほうが性能が基本的には高いです。内蔵GPUはメインメモリをVRAMとして使うので、Ice LakeのGPU(特に最上位)の性能を活用するには、できるだけ高速で8GB×2のデュアルチャンネルくらいはあったほうがいいかもしれません。
- GPU周波数 – Ice Lakeは最大1.1GHz、Comet Lakeは最大1.15GHzです。
- 対応メモリ – Ice LakeはDDR4-32000、LPDDR4x-3733に対応、Comet LakeはDDR4-2666、LPDDR3-2133、LPDDR4x-2933に対応。LPはLow Powerの略。数字は大きいほど速度が早い。
- 命名規則 – ↓の画像と共に説明。

Comet Lakeは今まで通りで、Intel Core i○ ○○○○○○となっています。
Ice Lakeについては以前こちら↓の記事で説明したので、時間があれば読んでみてください。
ちなみに、どちらのCPUを搭載した商品も今年のクリスマス商戦あたりには市場に出回る予定です。
デスクトップ用CPUは?
もちろんあります!
が、(Hシリーズ等のモバイル用上位CPUも含めて)10nmプロセスの「Ice Lake」で製造されることはないでしょう。
クロック(周波数)が全然足りないので、14nm++の「Comet Lake」で製造されると言って間違いありません。
デスクトップ用CPU等の高クロックが求められるものは、2020~21年くらいまでは14nmで製造されると見られています。
まもなくデスクトップ用”Comet Lake”も発表されると思われます。詳細が楽しみですね!
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