なんとChrome OSではLinuxが公式にサポートされています!(Crostini)
基本情報
ディストリビューションは“Debian”で、Chrome OS 96以降のデフォルトはバージョン11(Bullseye)になっています。

セットアップ

まずは設定→Linux(ベータ版)「オンにする」→「インストール」と進む。1分程度でLinuxのターミナルが自動起動します。

$の右にコマンドを打っていきます。
アップデート
数分で完了します。
sudo apt update
sudo apt upgrade -y
地域設定
デフォルトで東京に設定されているようですが、一応。
sudo dpkg-reconfigure tzdata

バグったかと心配したくなる表示になりますが、正常です。
『Asia』→『Tokyo』の順に進みます。
(↑↓キーで選択、enterキーで確定。)
こちらはCUI(コマンドで行う場合)の地域設定です。
sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
日本語環境構築
Chrome OSのLinuxはデフォルトの状態では日本語入力が使えないので、日本語環境を作ります。
フォントをインストール
まずは日本語フォント(Noto Sans CJK)をインストール、その後localeを日本語に設定します。
sudo apt install task-japanese locales-all fonts-noto-cjk -y
sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE="ja_JP:ja"
source /etc/default/locale
Mozcをインストール
Google日本語入力のオープンソース版であるMozcのfcitx版です。
Debian 11からはfcitx5が推奨されているので、そちらを使用します。
sudo apt install fcitx5-mozc fcitx5-frontend-* -y
環境変数の設定
ファイル: /etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/cros-garcon-override.confに環境変数の設定をします。2022年7月28日現在、このファイルで環境変数を設定するのは非推奨になっています。今後このファイルは削除される予定です。
/etc/environment.d内に任意のconfファイルを作成し、環境変数を設定します。
なお今回はファイル名を99-fcitx.confとします。
sudo -e /etc/environment.d/99-fcitx.conf

すると↑の画像のような画面になるので、iキーを打って挿入モードに入り、以下3行を追加します。
(ctrl + shift + vでペーストできます。)
GTK_IM_MODULE=fcitx
QT_IM_MODULE=fcitx
XMODIFIERS=@im=fcitx

追加し終えたらescキーを打ってコマンドモードに戻り、ZZ(大文字)と打って上書き保存、終了します。
※一部のソフトでは以下の一文も追加しないといけないことがあるようです。
GDK_BACKEND=x11
自動起動の設定
ターミナルを立ち上げるだけでfcitxが自動起動するように=Mozc(日本語入力)が使えるように設定します。
echo "/usr/bin/fcitx5 -d" >> ~/.sommelierrc
ここで一度Linuxを再起動します。
シェルフ(タスクバー)のターミナルアイコンを右クリック→Linuxをシャットダウンを選択。その後もう一度ターミナルを起動します。
Mozcを追加
fcitxを起動。
fcitx5-configtool
入力メソッド (Input Method) が以下のようになっていれば成功です。

グローバルオプションで入力方法の切り替えに割り当てるキーを設定できます。

また、次のコマンドでMozcの設定ができます。
/usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=config_dialog
実際に試してみる
Google Chromeのオープンソース版であるChromium Browserをインストールしてみた。
sudo apt install chromium -y

まとめ
ステータス領域に表示されるあやA、USなどのアイコンはあくまでもChrome OS上での入力方法なのでLinuxソフト上とは連動しないところは注意が必要ですね。
当サイトではChromebook/Chrome OSについて語っています。
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参考: Crostiniで日本語環境設定:健康で文化的な最低限度の生活のためのChromebook設定(2)、ChromeOS/Chromebook 開発用マシン構築手順 – Qiita、Chromebook Crostini (Linux VM) – @//メモ、ChromebookにLibreOfficeをインストールしてみました – LibreOffice日本語チームBlog、ChromiumOS Docs – Running Custom Containers Under ChromeOS
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